犬神博士
マッド・サイエンティスト。
犬神博士。
「スタア」の登場人物のひとりです。
「スタア」は35年前、劇団昴の前身・劇団欅(けやき)で初演されました。
そして、その10年後、つまり、25年前に、昴の若手公演・ザ・サード・ステージで再演されています。
これは、その時の写真。
扮するは、田中正彦さん。
僕は、この舞台を見ています。
当時、演劇学校の生徒でした。
舞台は、大好評を博し、連日満員。
生徒だった僕は、席が無く、劇場の通路に座って見ました。
あまり笑い過ぎて、横腹がつり、具合が悪くなったのを覚えています。
特に、犬神博士は絶品でした。
ステッキを手に、舞台を縦横無尽。
科学者なのに、なぜか首から阪神タイガースのメガホンをぶら下げていて、「これは何かの象徴か?」と、駆け出しの演劇青年だった僕は、色々と解釈を試みたのですが、実は、田中さんが、熱烈なタイガースファンだったというだけのことで、今なら、「何、考えてんねん!」と突っ込みたいところです。
さて、今回の「スタア」。
演出家の久世さんは、昴の役者を全員ご存じではないので、配役にあたり、オーディションを行いました。
そして、今回の犬神博士に選ばれたのは……
なんと、また、田中正彦さん!
久世さんは、25年前の舞台を見ていない筈。
単なる偶然か?
いや。
演出家は、田中さんの中に、犬神博士の本質を見たのでしょう。
マッドな、何かを。
25年の年月を経て、犬神博士が蘇る!
また阪神のメガホンをぶら提げのか?
乞うご期待!
「宮本イン俳優座劇場」。
いよいよ着色の段階に入ります。
どんなものになるのか・・・・・・次回、ちょこっとだけ、お見せしましょう。
チケットをお申し込みの際に、「宮本充のブログを見た」と仰って下さい。プレゼント致します。
詳しい公演内容は、劇団昴のホームページまで!
www.theatercompany-subaru.com/
26日は完売。27日も残席僅かとなりました。
ご予約は、お早めに!